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メタコイノン暦と儀式についての検討

8月29日
読了時間: 6分

更新日:8月30日

写真1:死後のガイド役のひとつ


 最近は繁忙期で、全然電気の神様にお供えができておらず、土に雑草も生えてこないのだが、ちょっと来年度からはちゃんとした宗教活動を始めるべきであろう。10月からはまた忙しくなるので、考えるならこの9月である。以下は、いわゆる今流行のチャッピーとの対話の中から生まれたもので、というか、ほぼチャッピーの提案である。

 この図をみると、スピってると思われてもしょうがないが、やはりある程度の形にしていくしかない。そもそも宗教とスピリチュアリティの関係は根深いから、しょうがないのだ。形がないものを形にしてしまうと、よりうさん臭くなってしまう辛さから逃れ切れない。と言っている場合もなくなり、来年度はもう少し誠実に星と四元素、電気的概念図に沿ってみようと思う。

 ずっと避けてきた電気について、もうそろ扱うべきであろう。四元素とはなんだかんだ戯れてきたが、肝心の電気はまったくである。このままいくと、単なる電気に疎い高齢者になってしまう。あのコンピューターおじいちゃんという曲は有名で、彼のような電気使いになる必要はないと思うが、少しの電気的要素はこの神殿にないと如何でしょう。


以下、チャッピーとの対話から生まれた文章


 来年度の2027年より、四元素を四季に単純に対応させるのではなく、黄道十二宮の周期に従って一年の暦を構成してみる。西洋占星術では、十二星座は「火・地・風・水」の四元素に分類され、牡羊座から火→地→風→水という順序を一年のうちに三度繰り返す。つまり一年とは、四つの元素が三周しながら、生成と消滅、接続と切断を繰り返す円環である。



 神殿では、この周期に合わせて通年で儀式を行う。四元素には「火=点ける」「地=触れる」「風=送る」「水=流す」という基本動作を与え、十二星座によってその意味を少しずつ変化させる。たとえば火の元素は、牡羊座では「起動」として最初のスイッチを入れ、獅子座では「発光」として光を外へ放ち、射手座では「送電」として光や信号を遠くへ送り出す。同じように、地は「接地・回路・蓄電」、風は「通信・交換・電波」、水は「記憶・変容・溶解」へと展開していく。


表1:星座と元素、電気的儀式

星座

期間

元素

傾向

電気的概念

儀式の方向

♈ 牡羊

3/21-4/19

活動

起動

最初のスイッチを入れる

♉ 牡牛

4/20-5/20

固定

接地

土・身体・機械をつなぐ

♊ 双子

5/21-6/21

柔軟

通信

二者間で信号を交換する

♋ 蟹

6/22-7/22

活動

記憶

記憶を水/電気に預ける

♌ 獅子

7/23-8/22

固定

発光

光を放ち、祝祭する

♍ 乙女

8/23-9/22

柔軟

回路

機械を分解・修理・整える

♎ 天秤

9/23-10/23

活動

交換

他者から何かを受信する

♏ 蠍

10/24-11/22

固定

変容

古いものを流し、別の状態へ

♐ 射手

11/23-12/21

柔軟

送電

遠くへ光・信号を送る

♑ 山羊

12/22-1/19

活動

蓄電

エネルギーを蓄える

♒ 水瓶

1/20-2/18

固定

電波

見えない通信を感じる

♓ 魚

2/19-3/20

柔軟

溶解

境界をなくし、一年を閉じる


 ここで行われる儀式の目的は、既存の宗教儀礼を単に電気風に置き換えることではない。普段は意識されることのない電気を、一瞬だけ意識するための行為である。暗闇の神殿に一人ずつ光を灯す「通電式」、手放したいものを電気的な現象に重ねる「放電式」、スマートフォンを充電しているあいだ人間が情報から離れる「充電式」、見知らぬ他者へ言葉や信号を送り、別の誰かから受け取る「送受信の儀」などを行う。また、電化製品を風・水・火・地へと読み替え、人工物を再び自然へ近づける「逆四元素祭」も行う。

一方、電気を使わないことも重要な儀式となる。すべての通信を断つ「圏外祭」や、神殿から可能な限り電気を消す「停電祭」では、電気が失われることで、かえってその存在を強く感じる。年の境には神殿を暗闇にし、新しい周期の始まりとともに再び光を灯す「再通電」を行うこともできる。


表2:儀式とその意味

儀式

主な行為

電気的概念

思想的な意味

① 通電式

|神殿をひらく儀式

暗い神殿で参加者が一人ずつスイッチを入れ、最後に空間全体を点灯する。退室時には逆に消灯する

通電・

点灯/消灯

神が現れるのではなく、人間の行為によって電気が現前する

② 放電式

|手放す儀式

手放したいことを書き、振動・光・静電気などを介して別の状態へ変える

放電・変換

「浄化」を放電として捉え、蓄積したものを外へ逃がす

③ 充電式

|力を蓄える儀式

スマートフォンを共同充電場所に置き、充電中は端末に触れずに過ごす

充電・蓄電

機械を充電するあいだ、人間は情報から切断され休息する

④ 四元素祭

|自然から電気へ

土に触れる、水を流す、熱を感じる、風を起こす。それらを発電やセンサーによって電気へ変換する

発電・変換

地・水・火・風から電気が立ち現れる瞬間そのものを祭祀とする

⑤ 逆四元素祭

|電気を自然へ還す儀式

扇風機=風、加湿器=水、ヒーター=火、振動=地として、電化製品を四元素へ読み替える

電気→自然への変換

自然/人工という境界を曖昧にし、電気を再び自然へ還す

⑥ 圏外祭

|完全に切断する儀式

スマートフォンの電源を切り、一定時間、通信や電波から離れて過ごす

切断・圏外

電気や電波を失うことで、逆にその存在を意識する

⑦ 送受信の儀

|見知らぬ他者との儀式

誰に届くか分からない言葉を送り、別の誰かが送った言葉をランダムに受け取る

送信・受信

・通信

属性のない「送る/受け取る」という関係から、自己と他者が分かれる以前のメタコイノンを体験する

⑧ 変電所初詣

|新年の巡礼

変電所まで歩き、安全な公共空間から眺め、スマートフォンを掲げる。神殿へ戻り最初の通電を行う

送電・再通電

普段は背景にある都市インフラを一時的な「聖地」として読み替える

⑨ 停電祭|年に一度、神がいなくなる日

神殿の電気を可能な範囲で落とし、照明・音響・スマートフォンのない時間を過ごす

停電・消失

電気の不在によって、光・音・身体・他者・自然を再発見する。電気を祀る神殿における逆説的な大祭


 電気神殿において、電気は第五元素ではない。火・地・風・水が別の状態へと移り変わる、その「あいだ」を流れるものである。したがって、すべての儀式は「接続―変換―切断」という三つの過程を基本とする。電気を点け、消し、送り、受け取り、蓄え、失う。その行為によって、日常の背景に隠れていた電気を一時的に前景化する。

 見えないものを、見えるようにする。当たり前のものを、一度だけ不可思議なものに戻す。

 四元素と十二星座が巡るその「あいだ」に電気が立ち現れる瞬間こそ、電気神殿メタコイノンが祝う「今という祝祭」であるのだろう。


 
 
 

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