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宇宙のための箱庭鳥法


昨年、空飛びの会にて、鳥を呼ぶことを目指したが、なかなか鳥は現れなかった。当時、友人に「鳥インフルエンザをつくるよ」と言われた。たしかに、感染症は怖いし、時に複数の人を死に導くこともある。新型コロナウイルスで亡くなった人は多い。もしバシュラールが今生きているとしたら、この世間の感染に結びつきやすい特性に隠れて鳥を呼び、何か思い上がってしまう心理状況を「青い鳥・コンプレックス」と名づけるのかもしれない。それは、火を使用することを禁止する父親に隠れて火を操り、快楽とか興奮を得る心理状況を「プロメテウス・コンプレックス」と呼んだのだから。この世界の中に、宇宙と人と鳥と花は、この東京の都市でも共存をしているが、なかなかコミュニケーションをとることが難しい。鳥インフルエンザは、鳥が媒介となり、ウイルスが人に感染していく。コンプレックスは、人が媒介となり、不安が人に感染していく。太陽の光は、空気が媒介となり、熱が人に感染していく。動物とウイルス、人と不安、空気と熱、どことなく、ふと違う次元でどこからでも変身できてしまうように思えてしまう。ノンバーバルコミュニケーションとはここまでも含まれるのだろうか。「青い鳥」から、いかにノヴァーリスの言う「青い花」にできるか。それは、空を飛んでいるようだけど、地に根を張れるような花であり、垂直と水平のバランスの取れた悟性ある思い上がりなのだろう。つまり「青い花・コンプレックス」と言っておきたい。宇宙のための箱庭鳥法から箱庭花法にできるのか、砂場で実験を続けていく。



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