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火を起こすこと〜‎מִיכָאֵל‎会を終えて〜



何を考えていたのか。

書こうとしたことも忘れてしまった。

精神について、いつもうんざりしてばかりいる。


○構造力学と精神の幾何学について

 外力によって部材が変形すると、その変形に対応して、部材内部には力が生じる。この部材内部に生じる力を応力(または内力)という。

この部材内部に生じる応力には、①「軸方向力(軸力)」、②「せん断力」、③「曲げモーメント」の3つがある。



① 軸方向力(軸力) 単位 N、kN 部材の材軸方向に生じ,材を伸縮させようとする一対の力.引張力と圧縮力がある。

② せん断力  単位 N、kN 部材に「ずれ」の変形を生じさせようとする一対の力で一方の力とは逆の向きにもう一方の力が働く。

③ 曲げモーメント 単位 N・cm  N・m kN・m 部材を曲げようとする一対のモーメント.一般に曲げモーメントを受けて曲がる部材の、凸部分には引張力、凹部分には圧縮力が生じる。



 この部材というものを人間の精神に置き換えて考えてみる。精神の幾何学では、垂直方向、水平方向というのは、よく使われている。上記の場合では、応力でいうところの①軸方向力と②せん断力に当たると言える。そこにもう一つ③曲げモーメントという捻れる方向があるが、これがまさに、人間の精神における「ひねくれ」方向となりうると言えるだろう。


 この3軸から自身の精神の幾何学を創造かつ検討してみてはどうだろうか。


 最後に火のタームであったため、ノヴァーリス・コンプレックスにおけるメモを貼り付ける。




○ノヴァーリス・コンプレックスとは


現象というものはその自然の様相のままで決して観察されたことはなかった


愛は火の客観的な再生産にとっての最初の科学的仮説である。


人間をとらえたのは、とりわけ火の素早い運動であった。それは、素早いもの、敏速なもの、アグニの火と呼ばれた。


シャルル・ラビクオー

元素的火の光景或いは実験的電気論 1753


擦る腕、相打ち合う木と木、歌う声、いっさいが同じ階調、同じ律動的な機能亢進の中で統一され、唯一の希望、その価値が知られているひとつの目的に集中する

律動的な労働の中で発生する活力に溢れたダイナミズム、階調のある心理作用の価値。


擦ること、研ぐこと、磨くこと、艶を出すことの喜び


火が後で有用であるとしても、その準備段階の中ですでに快い。


結婚した花婿が火の上を飛び越える


感情の現象学は、夢想によって投射されている幻想から客観的存在を、欲望からイメージを、身体的経験から物質的経験を、愛から火を創り出す。


愛するものに火を灯す


ノヴァーリス・コンプレックス

摩擦によって、つまり分かち合う熱の必要によっておこされた火に向かう衝動を綜合しようとする。

この衝動はそのまさしく原初性そのものにおいて、火の先史的な制服を再構成するだろう。光と熱。シュレーゲルへの手紙の中でノヴァーリスが書いたもの「私の物語の中に、光と影の戯れに対する私の反感と、明澄で熱くしかも滲透的なエーテルに対する気球とをみてとることができましょう」

眼の届かないところ、手で触れることのできないところ、そこに熱は密かに忍び込む。

鉱夫は神の贈り物を受け取り、世界とその悲惨さの彼方へと快活に自己を高揚させるべく、身構えた深奥の英雄である。大地を歌う、彼こそは大地と相結び、睦まじく情を交わしつつ、新妻を思う熱き思いを大地に馳せる。大地を掘り進めるべくかりたてる大地の内なる火を彼の血脈の中にもっているという。

火の中で育った花が必要なのだ、亜鉛よ、と王は呼んだ。花火が舞い散った。小さな青い花は赤かった。


火があることに感謝しておく。

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