加具土乃会 (5月)
5月28日(金)
|電気神殿メタコイノン
神殿という場所で、ただ焚き火の火を見て、皆でお話するだけのものです。定員は10名程を予定しています。もしご興味がありましたら、お早めにご連絡ください。月1回(第4金曜日夜)の定例行事となっています。
日時・場所
2021年5月28日 16:00 – 21:00
電気神殿メタコイノン, 東京都杉並区下高井戸1-2-15下高井戸ビル5F
内容
行事:
加具土の会
日時:
第4金曜日 16時~21時 出入り自由
場所:
東京都杉並区下高井戸1-2-15下高井戸ビル5F電気神殿メタコイノン
料金:
無料(飲食物持ち込み可)
主文:
旭川から東京に移転して、簡易宿所から神殿に用途変更して、はじめての小さな公開イベントです。
神殿という場所で、ただ焚き火の火を見て、皆でお話するだけのものです。
定員は10名程を予定しています。
もしご興味がありましたら、お早めにご連絡ください。kenshintaroh@gmail.com
今後、月1回(第4金曜日)の定例行事となりますので、今回来殿できなくても、次回の来月来殿して頂ければ幸いです。
注:
感染対策として、マスク着用必須で、体調の悪い方の出入りを禁止します。
当宗教は個人の信仰の自由が尊重され、他者への勧誘や寄付金の請求などは一切行っていません。
また、当宗教の継続や加入もお勧めしません。
以下は、今回のイベントの説明文になりますので、ご興味のある方のみご参照ください。
副文:
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機械人間のための「ルーレット」と火
〜迦具土の会のための宣言〜
電化製品(機械)であるわたしとワタシのあいだ
(未完成の詩)
わたしは私、あなたは貴方
わたしはアナタ、はワタシ
わたしは私、しゃかいは社会
わたしはシャカイ、しゃかいはワタシ
わたしはそらを飛び、あなぐらで絶望する
(ここまではすでにできていた詩)
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わたしは火をおこし、住みかをつくる
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言葉のルール(ビンスワンガー『精神分裂病Ⅰ』より考案):
ひらがな=自己世界(私だけの想像的世界)
漢字=共同世界(私以外の人もいる象徴的世界)
カタカナ=超越世界(近づけるが辿り着けない神秘的世界)
実体=環境世界(物質的・現実的世界)
私たちは、火というものが、実生活にどのように浸透しているのか、解るところもあれば、解らないところもある。電気の一部も火から作られていることは知っているが、実際に火から電気になるまでの経路を全て説明できる人は多くない。
火を使って人間を助けたプロメテウス、自殺のため火山に飛び込んだエンペドクレス、黒沢清の映画CUREで火を用いて催眠殺人をさせる伝道師など、火は現実世界の中で人の生死と接点を持つため、神話や御伽噺などに使われてきた。そして「古事記」でも電気の神であるタケミカヅチ(武甕雷)は、火の神であるカグツチ(迦具土)の血より生まれたと言われている。
また、火は人間にとって「自己の存在」を回転させる「ルーレット」の役割もある。それは、イルゼが両親を仲直りさせようと、暖炉の火の中に手を入れた行為(ビンスワンガー『精神分裂病Ⅰ』)を思い返せば、想像できることだ。火は、自己や他者の存在を良くも悪くも揺らしずらしてしまう賭博的な要素があるのだろう。それは「火遊び」という言葉からもわかり、チャンスにもピンチにも転がりうる。
一方、日常生活で火がなくては、料理もできない、発電もできない、それじゃ心臓も動かせない、本当に生きていけない。ここでハイデガーがいう「道具的存在(自分の身の回りにあるモノの存在)」と「現存在(自分が死へ向かう存在)」とのあいだに立ち返ってみたい。そして身の回りの生活空間における火と死について、火を目の前にして無意識に身体的に考させられ、それとは全く関係のないコトを意識的に考えてみる。それらはビンスワンガーの言う「理想の追求」という「垂直」方向ではなく、「経験の広がり」という「水平」方向に橋をかけるような試みになるのか。また「回転木馬」のような世界をずらす装置になるのか。
参考:
バシュラール「火と精神分析」、ビンスワンガー「精神分裂病Ⅰ」、木村敏「分裂病の現象学」、ハイデガー「建てる・住まう・考える 建築論」「存在と時間Ⅰ・Ⅱ」、ドゥルーズ+ガタリ「アンチ・オイディプス 資本主義と分裂症」
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