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風の中に誰かいる
写真1:「ハンモック」と「風を封じる袋」 (phote by Wataru Koyama) 2025年12月21日、13時過ぎ。 新電気神殿メタコイノンにて、新たな試みとしての「神殿デコレーション」を始めようと、ひとつのプレ企画が立ち上がった。 これまで神殿では、四元素――地・水・火・風――を暦に沿って巡らせてきた。 4月から6月は地、7月から9月は水、10月から12月は風、1月から3月は火。 そのタームごとに、バシュラールの思考を参照しながら、力学的であり、同時に空想的な実践を重ねてきた。 毎月第3土曜日、神殿はひらかれてきた。 しかし、私的な事情と移転を理由に、2025年4月からその営みは一度途切れる。 長い空白ののち、新たな物件が見つかり、屋上という空に近い場所で、ようやく活動は再開された。 それは再開であると同時に、はじまりでもあった。 これまでのデコレーションは、管理人ゼウスのほぼ単独によるものだった。 その運動は、もっぱら垂直方向へと伸びていく。 高く、高く。 だが、上昇の先にはいつも墜落が待っていた。 上空へ舞い上がり、すぐに地へ引
2025年12月28日


新神殿 準備中
1:新・電気神殿メタコイノン(著者撮影) 現代建築における神殿空間は、おそらく屋上の矩形空間だろうか。あ、そうそう、杉並区の下高井戸から中央区の日本橋馬喰町(1)に移転する予定である。 神殿建築は「ギリシア建築を代表するもので、水平の梁と垂直な柱による単純荘重な構成と美しい比例に基づく様式」(2)である。これだけ聞くと、日本の神社でいう「鳥居」(3)のようだ。そして神殿建築は「神の住まいであり、神像を安置するための建造物であって、その中で儀式や祭礼を行う場所ではない」と言われている。したがって、「外から見た美しさ、外的視覚性に重点が置かれている」と言えるだろう。 2:オリンピアのゼウス神殿(Architecture Tour) 3:厳島神社の鳥居(宮島観光協会) 「神殿の原型は、ミケーネ時代のアトレウスの宝庫(4))などから発展したもので、建築プランは長方形で切妻屋根をもち、神像を安置する長方形の内陣(ナオス)とその前室(プロナオス)、そして背面に後室(オピストドモス)」(5)を置いている。なんとなく日本の伊勢神宮の平面図(6)をみてみると似
2025年11月24日


下高井戸 神殿納
主がいるはずの神殿の変容。 主の苦難、死、復活のあとに、やってくる変容。 キリスト教の聖書やスタニスワフ・レムの主の変容病院にも記されている。 おそらく今、神々たちの心は病んでいるのかもしれない。 日本の神々たちは苦難、死、忘却を味わってきた。 ここに変容を起こせる可能性があるのか、これは神々に対する傾聴であり、共感である 環状真珠線虫のはためく馬印を わが墓の上に掲げよ。そうすれば彼等の蠕動が わが頭蓋骨の中で、この演説の続きを奏でることだろう 血染めの街頭で踊る、プトマインどものバレエ・プランのごとく。 (スタンスワフ・レム) 表情に浮かぶ遥かな憧憬は麻痺による恍惚、思考を停止した完全な非存在の快楽である(スタンスワフ・レム) 変電所には、没個性の黄色い光の中には、何かしらの安らぎを与えてくれるような、あらゆる人間の営みや思索の自由を保障してくれるような何かがあった。この明かりが灯っている限り、現存する世界とは異なるあらゆる世界について心ゆくまで、安全に妄想することができるのだ。(スタユスワフ・レム) 気にせず妄想できる場所はどこだろうか。ア
2025年3月30日


霊園へのドローイング
昨日、最後の定例会を終えた。育てた土をビニール袋に回収していき、そこに初めて土を敷くときに置いた石膏ボードが姿を現した。土の中には、かつて育てていたブラックゴーストの水槽内に配置していたレゴたちが現れた。特に、紙のような平べったい大きめのレゴには水が溜まりやすかったのか、雑草の根が張り巡らせていた。 北海道の友人が送ってくれた1歳児より少し小さめの石膏でできたミロのビーナスを捨てれる大きさに砕いてみた。そもそも8年前、北海道からの郵送の時に、ミロのビーナスは胴体の部分で割れて、胴体から頭、胴体の一部、胴体のから足までの3つ分かれていたのだ。梱包が甘いのではと思いながら、これも自然な成り行きなのか、と思い、送ってくれた友人がこのミロのビーナスに対する思い入れの程度を推測しながら、割れていないミロのビーナスを妄想していたことを思い出した。 ここの神殿に来てくれた人たちは多くはないのだけど、その中で複数回来ていた3人の人が若くしてこの世を去った。タケミカヅチをこの神殿に呼ぶ時の儀式は、イカサマなのか、本気なのか、コントなのか、パフォーマンスなのか、
2025年3月30日


メタコイノン移転
蟲喰パビリオン メタコイノン移転 お久しぶりです。お世話になってます。 この度、2020年にオープンした電気神殿メタコイノンは、2025年3月末に移転することとなりました。ご来殿いただいたたくさんの方々や神々に感謝申し上げます。 アゴラというよりはアクロポリスのような場所で丘の上から東京の街並みを俯瞰しました。東京にはたくさんの建物があり、道路があり、そして電線や電気の光がありました。 卒業論文のテーマが「合葬墓」になり、2025年は東京の「霊園」についての研究や実験をしていく予定です。 2025年2月22日に下高井戸では最後になる定例会を予定しています。もしご興味がありましたら、ご連絡ください。 それでは、また。 電気神殿メタコイノン 管理人
2025年1月22日


雑草を髪の毛のようにカットして芝生をつくる
自閉を利用せよ。「ひきこもる」というのは、たくさんの意味をもつように思える。エネルギーを貯めること、身を隠すこと、外部との関係を断つこと、暗い場所にいること、じつはひきこもらないことよりもつらいということ、じつは楽しいこともあること、出るタイミングを待っているけどきっかけが...
2024年6月26日


火を起こすこと〜מִיכָאֵל会を終えて〜
何を考えていたのか。 書こうとしたことも忘れてしまった。 精神について、いつもうんざりしてばかりいる。 ○構造力学と精神の幾何学について 外力によって部材が変形すると、その変形に対応して、部材内部には力が生じる。この部材内部に生じる力を応力(または内力)という。 この部材内部に生じる応力には、 ①「軸方向力(軸力)」、②「せん断力」、③「曲げモーメント」 の3つがある。 図1:軸方向力、せん断力、曲げモーメント ① 軸方向力(軸力) 単位 N、kN 部材の材軸方向に生じ,材を伸縮させようとする一対の力.引張力と圧縮力がある。 ② せん断力 単位 N、kN 部材に「ずれ」の変形を生じさせようとする一対の力で一方の力とは逆の向きにもう一方の力が働く。 ③ 曲げモーメント 単位 N・cm N・m kN・m 部材を曲げようとする一対のモーメント.一般に曲げモーメントを受けて曲がる部材の、凸部分には引張力、凹部分には圧縮力が生じる。 図2:応力図 この部材というものを人間の精神に置き換えて考えてみる。精神の幾何学では、垂直方向、水平方向
2024年3月31日


墜落する鳥たち 〜רפאל会を終えて〜
空飛びの会を終えた。 お米の落下から、鳥たちの着地、耕された土、空爆後のレンガなどが、パッパッパと段々と、冷たさを感じながら、無関心と無為の世界に入っていく。 それに引き続き、精神保健指定医の証が届く。あ、もう何かを失った気になる。...
2024年1月4日


聖典つくり 原案
私たちは、地水火風というものが、実生活にどのように浸透しているのか、解るところもあれば、解らないところもある。電気も地水火風から作られていることは知っているが、実際に地水火風から電気になるまでの経路を全て説明できる人は多くない。 火...
2023年10月10日


ポーの死んだ水 〜 גַברִיאֵל会を終えて〜
もうやらなくていいでしょう。 土に生えていた雑草までもが死んでしまった。 茶色が全体の80%、黄色が2%で、緑色は1%と数えていくうちに、色の名前のせいで、土や小石や枯れた葉っぱが象徴化されていくことに気がつき、うんざりする。...
2023年9月29日


今井しほかと大石一貴による「光を測る」(展示のお知らせ)
電気神殿メタコイノンでは、今井しほかと大石一貴による「光を測る」の展示を開催します。屋上空間を利用する当殿初めての試みになります。(電気神殿メタコイノン管理人) 「光を測る」 今井しほか+大石一貴 2023,8,17(木)-8,31(木)...
2023年7月30日


ダーウィンの平な土 〜אוּרִיאֵל 会を終えて〜
育ててきた土に緑ができてきた。 これはなぜか。そういう真理追求みたいな思考は、ここでやっても仕方がないと思う。それよりは可能性の数をどれだけ挙げられるかの方が、ずっと楽しい気がする。 捕まえた50匹のミミズが土を整えてくれたからか、ミミズの餌として散乱させた卵、リンゴ、...
2023年7月10日


ミミズと一緒に土をつくる
下高井戸の近くに高速道路で日陰になった細長い公園がある。そこには湿り気のある落ち葉がたくさんある地面がある。そこで1時間ほどミミズ探しを行った。すると50匹ほどミミズを捕まえることができた。ミミズを捕まえるのが得意になった。...
2023年5月28日


電子レンジでレンガを作る part2
part1からの続きである。かき混ぜてペースト状になった捏粉(土+セメント+水)を電子レンジの中身がいっぱいになるまで注ぎ込んだ。そして、電子レンジの扉を閉めて、まずは最小の200w、30秒間から温め、ワット数500w→700w、時間1分→5分→10分→15分と徐々に大きく...
2023年5月12日


電子レンジでレンガを作る part1
神殿の屋上では、砂場を作り続けてきた。もう1年ばかり経つだろう。この砂場の中には、魚や虫の死体、豚バラやお米などの食料、サランラップにまかれた大根、東京タワーのレゴ、焚火から生じた炭、鳩の糞など、神殿の思い出となるモノが、砂場に飲み込まれ、時に吐き出され、そしてまた食べられ...
2023年5月3日


Ἥφαιστος会を終えて
2022年度の神殿の定例会が終わった。プロメテウスが盗んできた火を神様にお返した。結果的に神棚を燃やすことになったのだが、「さすがに物騒」「それは罰が当たる」と遠くから声が聞こえる。幻聴だろうか。そんな中、神棚の構造を形成していた木々たちはゴウゴウと火で燃えていき、煙になっ...
2023年4月3日


宇宙のための箱庭鳥法
昨年、空飛びの会にて、鳥を呼ぶことを目指したが、なかなか鳥は現れなかった。当時、友人に「鳥インフルエンザをつくるよ」と言われた。たしかに、感染症は怖いし、時に複数の人を死に導くこともある。新型コロナウイルスで亡くなった人は多い。もしバシュラールが今生きているとしたら、この世...
2023年2月15日


Πόντος会を終えて
今年の滝落ちの会が終わった。水はやはり優しい。どんな優しさかというと、流れていく優しさである。火や土や空と大きく違う点は、流動的であること。どんなことでも軽やかに、流して、清めてくれる。しかし何か寂しさが残る。音も、まるで雨が降っているような感じで、屋内でぬくぬく孤独に過ご...
2022年12月30日


Οὐρανός会を終えて
空飛びの会の3ヶ月が終わった。8月中旬に谷中の脱衣所というスペースの屋根裏部屋で靴磨きをした。そのときにまとめたことと、空飛びの会の意図していたことと重なったため、「屋根裏部屋の夢磨き」のテキストをこの「Οὐρανός会を終えて」の締めくくりとして、引用した。もう夏も終わり...
2022年9月25日


器官なき洗濯機の身体
ここに脳みそとしか思えない、洗濯機のモーターがある。電気系と神経系の類似性はなんとなく想像できるだろう。 この洗濯機は、ある病院のある研修医が使っていた洗濯機である。この研修医の名前をMとする。Mはこの病院のために色々と尽くした。この病院が魅力的になるように、見学に来た医学...
2022年7月29日
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