志那都比古会(12月)
1月28日(金)
|電気神殿メタコイノン
神殿という場所で、ただ空を見て、皆でお話するだけのものです。滞在可能な人数は5名で、人数制限のルールがございますので、下記の「イベントについて」でご確認ください。もしご興味がありましたら、お早めにご連絡ください。月1回(第4金曜日夜)の定例行事となっています。4−6月は焚き火(軻遇突智の会)、7−9月は滝落ち(罔象能売の会)、10−12月は空飛び(志那都比古の会)、1−3月は土興し(波邇夜須の会)を予定しています。
日時・場所
2022年1月28日 18:00 – 18:05
電気神殿メタコイノン, 日本、〒168-0073 東京都杉並区下高井戸1丁目2−15
内容
行事:
志那都比古会
日時:
第4金曜日 16時~21時 出入り自由
場所:
東京都杉並区下高井戸1-2-15下高井戸ビル5F電気神殿メタコイノン
料金:
無料
主文:
神殿という場所で、ただ空を見て、皆でお話するだけのものです。
たくさんの方にお越いいただければ幸いですが、以下の注意点があります。
電気神殿メタコイノンでは、コミュニティ空間の実験を行っています。空飛びの会ではコロナウイルスの影響やコミュニティ空間の維持のため、人数制限をするしかない状況に置かれています。そこで、空気をテーマにしたこの会で「人身御供」を行います。要するに誰かに帰ってもらう儀式です。
空飛びの会における「人身御供」のルールは以下になります。
①人数制限は5名。出入り自由。
②6名以上になったら、誰かに帰ってもらう。
③帰る人がいなければ、ゲームで生贄を決め、その者に帰ってもらう。
④その者は、その日のうちは神殿に立入りすることができない。
⑤その者は、Zoom参加できる。(帰った方のみZoom参加可能:死者からの眺め)
※例外として緊急時はそのルールを変えることができる。
もしご興味がありましたら、お早めにご連絡ください。tokyo.mental.cleaner@gmail.com
月1回(第4金曜日)の定例行事となります。
今回来殿できなくても、次回の来月来殿して頂ければ幸いです。
注:
感染対策として、マスク着用必須で、体調の悪い方の出入りを禁止します。
当宗教は個人の信仰の自由が尊重され、他者への勧誘や寄付金の請求などは一切行っていません。
また、当宗教の継続や加入もお勧めしません。
以下は、今回のイベントの説明文になりますので、ご興味のある方のみご参照ください。
副文:
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機械人間のための空と夢
〜志那都比古会のための宣言〜
電化製品(機械)であるわたしとワタシのあいだ
わたしは私、あなたは貴方
わたしはアナタ、あなたはワタシ
わたしは私、しゃかいは社会
わたしはシャカイ、しゃかいはワタシ
わたしはそらを飛び、あなぐらで絶望する
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わたしは火をおこし、住みかをつくる
わたしは水をはり、ワタシをうつす
わたしは空をながめ、鳥をよぶ
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共同体からの疎外はシを意味する
共同体からの逸脱はセイを意味する
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言葉のルール(ビンスワンガー『精神分裂病Ⅰ』より考案):
ひらがな=自己世界(私だけの想像的世界)
漢字=共同世界(私以外の人もいる象徴的世界)
カタカナ=超越世界(近づけるが辿り着けない神秘的世界)
実体=環境世界(物質的・現実的世界)
私たちは、空気(風)というものが、実生活にどのように浸透しているのか、解るところもあれば、解らないところもある。電気の一部も空気(風)から作られていることは知っているが、実際に空気(風)から電気になるまでの経路を全て説明できる人は多くない。
空を飛ぶために鳥を食べたエジプト聖ペテンブルグの神官、足に翼をつけたヘルメス、熱気球による有人飛行実験を成功させたモンゴルフィエ兄弟など、空気(風)は湧き上がる人の希望に働きかけ、現代でも物質的想像力を掻き立てる。それは、ビンスワンガーが「夢の中で鳥が飛翔することは、気分が上がる前兆である」と言うことと重なる。空気(風)は神話や御伽噺などにこのように使われてきた。そして「古事記」でも創造の神様であるイザナギノミコト(伊邪那岐尊)が朝霧を吹き飛ばそうとして、吹く息が神様になり、それが風の神様であるシナツヒコノミコト(志那都比古尊)が生まれたと言われている。
詩的な表現を臨床的に研究してきた精神科医ビンスワンガーは、統合失調症の失敗した3つの現存在「思い上がり、ひねくれ、わざとらしさ」という本を書いた。この「思い上がり」というあり方は、失敗なのであろうか。確かに「足が宙に浮いている」「足が地についていない」という言葉からも、いい印象を与えない。しかし何か宙に浮く瞬間に、普段気が付かない何かしらの眺めがそこにあるのかもしれない。
ところで、日常生活で空気(風)がなくては、洗濯物を干すこともできない、発電もできない、それじゃ呼吸もできない、本当に生きていけない。ここでハイデガーがいう「道具的存在(自分の身の回りにあるモノの存在)」と「現存在(自分が死へ向かう存在)」とのあいだに立ち返ってみたい。そして身の回りの生活空間における空気(風)と夢について、空を目の前にして無意識に身体的に考えさせられ、それとは全く関係のないコトを意識的に考えてみる。それらはビンスワンガーの言う「理想の追求」という「垂直」方向だけでなく、「経験の広がり」という「水平」方向に橋をかけるような試みになるのか。また「回転木馬」のような世界をずらす装置になるのか。そんな実験を続けていく。
参考:
バシュラール「火と精神分析」「水と夢」「空と夢」、ビンスワンガー「思い上がり、ひねくれ、わざとらしさ」「精神分裂病Ⅰ」、木村敏「分裂病の現象学」、ハイデガー「建てる・住まう・考える 建築論」「存在と時間Ⅰ・Ⅱ」、ドゥルーズ+ガタリ「アンチ・オイディプス 資本主義と分裂症」
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